【アップデート】Amazon Monitron で防爆対応センサー(TE1A195)の発売が発表されました

【アップデート】Amazon Monitron で防爆対応センサー(TE1A195)の発売が発表されました

Clock Icon2023.11.27

Amazon Monitron にて既存のセンサー(TE1A001)に加えて、新たに危険な場所でも利用できる防爆対応のセンサー(TE1A195)が発表されました。

従来のセンサー(TE1A001)との違い

取得できるデータ項目は「振動」と「温度」の2つで変わりません。バッテリー寿命やデータキャプチャの頻度なども特に変わらないようです。変わるのはあくまでも「防爆対応した」という点のみのようです。

米アマゾンの販売サイトに「技術的な詳細」欄にセンサーの仕様が詳しく記載されています。
下記が新しいセンサー(TE1A195)の仕様詳細です。

01-monitron-TE1A195-2

下記は従来のセンサー(TE1A001)の詳細です。

02-monitron-TE1A001

こちらを見ると「IECEx」といった防爆の「国際整合防爆指針(IECEx)」に準拠していることが記載されています。

危険場所の分類と監視可能な場所

アップデート告知ページにも記載されていますが、今回のセンサーは、危険場所の分類として「 Class 1/Zone 2」にある資産を監視できると記載されています。これらは、それぞれ米国規格「NEC 500」、「IEC (国際電気標準会議) 規格である IEC 60079」の規格になります。

NEC 500 のクラスは、北米における危険な環境の分類です。

  • クラス I: 可燃性ガス、蒸気、または液体の蒸気が存在する場所
  • クラス II: 可燃性の粉塵が存在する場所
  • クラス III: 可燃性繊維または飛散する物質が存在する場所

IEC 60079 のゾーンは、爆発性環境の発生頻度や持続時間に基づいて区分される分類です。

  • ゾーン 0: 常にまたは長期間にわたって爆発性ガス環境が存在する場所
  • ゾーン 1: 通常の運転中に爆発性ガス環境が生じる可能性がある場所
  • ゾーン 2: 通常の運転中は爆発性ガス環境が生じないが、短期間生じる可能性がある場所

公式ドキュメント

新しいセンサーに関するドキュメントも公開されています。
Monitron アプリの使用感については特に変更箇所は無さそうです。

購入(海外 EC サイト)

2023 年 11 月 27 日 AM10:00 現在では、米アマゾンのサイトで商品ページは確認できましたが、まだ販売開始されていないようです。

日本のアマゾンでは検索しても見つかりませんでした。
筆者は防爆について詳しくないのですが、海外の防爆認定を取得していても国内基準の防爆認定を取得してないといった事情や、技適の観点からまだ購入できないといった背景があるのかもしれません。

最後に

センサーが防爆対応したことで、従来では利用できなかった危険性の高い現場でもAmazon Monitron を利用できるようになりました。

国内で利用する場合は、入手できても国内の認定などを確認する必要があるかもしれないので、利用される場合はよく確認の上ご利用いただければと思います。
(筆者は防爆関連については専門的な知識を持っていないため、国内利用については防爆に詳しい方に確認の上で対応いただければと思います。)

以上です。

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